「山のぼりゲーム」は、1981年にこまやから登場したエレメカゲームです。

プレイヤーは山を登るクライマーを操作し、道中の障害を乗り越えながら頂上を目指します。分かりやすい操作と、プレイするたびに生まれる緊張感を備え、子どもから大人まで幅広い世代に親しまれてきました。

映像を表示するモニターを使用せず、筐体内部の機構や盤面上のランプの光、音によってゲームが進行することも、このゲームの大きな特徴です。

ゆめランド邑久店に設置された山のぼりゲーム復刻版
ゆめランド邑久店に設置された山のぼりゲーム復刻版

頂上を目指すシンプルなゲーム

操作の目的は明快です。

「すすむ」と「もどる」の2つのボタンを使って、山の頂上を目指します。しかし、ただボタンを押し続ければよいわけではありません。

動く足場や障害物のタイミングを見極めながら進む必要があり、少しの判断のずれが失敗につながります。短時間で遊べる一方、何度も挑戦したくなる奥深さがあります。

頂上へ近づくにつれて高まる緊張感と、登頂に成功した瞬間の達成感は、山のぼりゲームならではの魅力です。

エレメカならではの手触り

山のぼりゲームには、映像を表示するモニターはありません。

盤面に配置されたランプが順番に点灯することで、クライマーが山を登っていく様子を表現しています。

ランプの点灯でクライマーの移動を表現する山のぼりゲームの盤面
盤面上のランプが順番に点灯し、クライマーの移動を表現する


ボタンを押す感触、ランプの動き、筐体から聞こえる音、内部の機構が一体となって、ひとつの遊びを作っています。

光の位置を目で追いながら障害物のタイミングを見極め、適切な瞬間にボタンを押す。このシンプルな仕組みから生まれる緊張感と手応えは、エレメカゲームならではの魅力です。

店舗や施設によって、筐体が置かれている環境や料金、周囲のゲーム構成も異なります。同じ山のぼりゲームであっても、設置場所ごとに異なる風景や記憶が残されていることも特徴です。

オリジナル版と復刻版

山のぼりゲームには、1981年に登場したオリジナル版と、2011年に発売された復刻版があります。

山のぼりゲームのオリジナル版筐体
1981年に登場した山のぼりゲームのオリジナル版
山のぼりゲームの復刻版筐体
2011年に発売された山のぼりゲームの復刻版

復刻版ではランプがLEDへ変更され、当時の外観や遊び方を受け継ぎながら省電力化が図られました。

復刻版には、現金で遊ぶタイプとメダルで遊ぶタイプがあり、盤面や制限時間、遊び方などに違いがあります。また、関連機種として、2人で競う「対抗やまのぼり競争」も存在します。

山のぼ調査室では、これらを次の区分で記録しています。

  • オリジナル版
  • 復刻版(現金機)
  • 復刻版(メダル機)
  • 対抗やまのぼり競争
  • 判別未確定

機種ごとの違いを優劣として評価するのではなく、それぞれの特徴と設置状況を記録していきます。

今も各地で遊び続けられている

誕生から長い年月が経過した現在も、山のぼりゲームは全国各地のゲームセンター、商業施設、温泉・宿泊施設、観光施設などで稼働しています。

一方で、設置場所は少しずつ減少し、撤去や施設の閉店によって遊べなくなる例もあります。Web上に残された情報が古く、現在の状況が分からない店舗も少なくありません。

そのため、設置情報を記録する際には「どこにあるか」だけでなく、最終確認年月や確認方法も重要になります。

山のぼりゲームの現在を記録する

誕生から45年を迎えた現在も、山のぼりゲームは各地で遊ばれています。一方で、店舗の閉店や筐体の入れ替えなどによって、設置状況は少しずつ変化しています。

山のぼ調査室では、現在遊べる場所や過去の設置記録を調査し、その姿を記録しています。